薬を飲んでさえいれば、ある程度の日常生活は送れる。
パニックの不安も現在はあまり出ない。
完治とはいえないまでも、うまく付き合っていけているように思う。
薬を飲みながらでも、調子が良ければそれで十分なのでは…
それでも、私が断薬したいと思った理由について。
10年以上ベンゾジアゼピン系薬を飲んでいたのは
心療内科を受診するようになってから、ずっとベンゾジアゼピン系薬を飲み続けています。
途中で種類が増えたり減ったりはしていますが、アルプラゾラム(ソラナックス)だけはずっと手放せませんでした。
飲んでいる量が、一般の成人が飲む量の半分くらいだから。
飲んでいて調子が良いなら、それに越したことはない。
そんな感じで、ズルズルときていました。
薬を飲めば、一人でもパニックを起こさずに外出できるという喜びもありました。
パニック障害が一番酷かった頃のことを思えば、自由に出かけられることは何よりも幸せなことだったのです。
調子が良ければちょっと減らしてもいいなと思いながらも、ストレスがかかる出来事があったり、絶対に体調を崩せない用事があったりして、減薬するタイミングを先延ばしにしていました。
断薬しようと思った理由
1.飲み続けていることに不安が出てきた
常用量を超えなければ、飲んでいてもさほど問題はないかと思っていましたが…
厚労省からの添付文書改訂指示に
「連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与によ
る長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には、治療上の必
要性を十分に検討すること。」
このような内容が。
詳しくは下記のリンクからどうぞ。
他にも、いろいろと不安な情報が入ってきました。
- 原則として4週間以内の投与に…
- 長期服用で認知症の可能性が…
などなど。
認知症の件については、高齢者の長期服用のことかもしれませんが、若くたって何年も飲んでいたら脳に影響がないわけがない。
長年飲み続けていることで、身体に悪影響があることはわかっていたつもりだったし、10年も飲んでいたら立派な依存になっていることも理解していました。
簡単に断薬できないことも。
でも、薬を飲んだ状態で落ち着いた生活ができるのなら、薬と病気と共存していくという人生もありなのかなってちょっと思っていたんです。
でもでも…
こんな情報を見たら、やっぱりやめるべきでは…と思うようになったのです。
2.薬を飲んでいても調子が悪い
パニック障害とは別に、私はとにかく体力がありません。
- いつもだるい
- 立ちくらみやめまいがひどい
- 食欲不振で食べられずかなり痩せている
他にも、冷え、動悸息切れ、頭痛、肩凝り、ドライアイ、耳鳴り、胃もたれ、しびれ、喉のつまり、神経過敏、その他たくさん。
年がら年中調子が悪いです。
病院で検査を受けても、いつも異常なし。
血液だっていたって正常。
そういう体質なのかと思って、いろんな健康法を試したり、規則正しい生活を送るように心がけていました。
- 適度な運動
- バランスのよい食事
- 漢方薬
- 整体に通う
などなど。
他にもいっぱい。
漢方薬は、ちゃんと専門の病院に通っているのに、未だにはっきりとは効いていません。
飲まないよりは飲んだ方がちょっと調子が良いかなという薬を今は続けています。
整体は全然効果がなくてやめました。
何をやってもいつも調子が悪いので、自分の努力が足りないのかなと自分自身を責めてしまうことも多々。
体に良くないことをなるべく控えて、体に良いこともたくさんしているのに、なんで全然元気になれないの。
そう思っていたときに、ふと思いつきました。
今飲み続けてる薬が原因なのでは…?
もちろん、他に原因がある可能性は大いにあります。
そもそも体質だから仕方ないのかもしれません。
脳や神経、内臓に影響がある薬を10年以上飲み続けていて、健康そのものの体でいられるって難しいのでは…
やっぱり、やめるべきはベンゾジアゼピン系薬、なのかも。
薬やめたらもっと体調悪くなるのかもしれないけど、でもやってみる価値はあるかもしれない。
3.ライフスタイルの変化
結婚したことが、断薬したいと思うようになった一番のきっかけかもしれません。
強く望んでいるわけではありませんが、子どもが欲しい気持ちはゼロではないんです。
パニック障害があり体力もない私が子どもを産んで育てるなんて無理だと今は思っていますし、子どもがいない将来も考えています。
でも、もし、今後子どもが欲しくなったとしたら。
薬を飲んでいない状態で妊娠したいと私は思いました。
パニック障害をもっていても妊娠・出産されている女性はたくさんいらっしゃいます。
ベンゾジアゼピン系の薬を飲みながら出産された方もおられると思います。
必ずしも断薬しなければならないということはないのかもしれません。
でも胎児に影響を及ぼす可能性がゼロではない薬なので、なるべくリスクを減らしておきたいと思ったのです。
(※あくまで私の考えですので、服薬しながら出産された方を非難するものではありません。私も服薬しながら妊娠・出産する可能性はあります。)
健康な体でも、妊娠できるかどうかはわからないものです。
結果的に子どもを持たない人生になる可能性は十分にあります。
ただ、初めから諦めたくないというか、何もせずに無理だと受け入れるよりは、できることはやってから諦めるほうが納得がいくかなと。
スタートラインに立ちます
今までにも、減薬を始めるタイミングは何度もあったかもしれません。
でも、心身ともに減薬・断薬ができる準備が整ったのが今なのかなと思っています。
長い道のりになるかと思いますが、諦めずに、焦らずに、断薬に向けて進んでいきたいです。