「心の病に薬はいらない!」内海聡著
読みました。
「向精神薬の抜き方」について具体的に書かれた本です。
厳しい内容ですが、これから減断薬を始める人や、減断薬に挫折しかけている人は読むと良いと思います。
この本の全てを鵜呑みにする必要はないと思います(この本に限らず、どんな情報でもそうですね)
でも、向精神薬が脳や体に与える影響を知ると
今すぐでも向精神薬を断ち切りたいという気持ちにさせられます。
思わず「一気断薬しようかな…」と焦ってしまいますが、
内海氏も指摘するように、やはり一気断薬よりはゆっくり減薬の方が、今の日本では向いている方法だと。
ゆっくり減薬して時間をかければかけるほど、薬を体内に取り入れる期間が延びるので、デメリットではあります。
本の中には
- 向精神薬を飲み続けると脳が萎縮する
- 薬をやめても、脳の機能は100%までは回復しない
- ベンゾ系の中でも、ソラナックスは非常に抜きにくい薬である
など、目を背けたくなるような内容もあります。
内海氏は、アシュトンマニュアルを評価していないとのことです。
ベンゾを断薬するために、他のベンゾに置き換えたり
抗うつ薬に切り替えたりすることへのデメリットを挙げています。
この点に関しては、私もそうじゃないかなと思っていました。
心療内科を受診して減薬の相談をした時、この置換法を勧められました。
でも、他のベンゾに変えてもそれを抜くのも大変だし
抗うつ薬という作用の違う薬を飲むリスクは計り知れない。
やっぱり、私は置換法ではなく、ソラナックスだけを減薬していく方法にします。
なによりも、
自分できちんと意志を固めて
自分のやり方に自信を持って
ただただ取り組んでいくしかない。
私の脳も体も、私にしかわからないから。
同じ減断薬の経験者でも、それぞれ状況が異なります。
経験者ではない家族や友達など身近な人に、私の気持ちや症状を全て理解してもらおうとも思わないようにしたいです。
助けは借りて良いと思いますけどね。