心と体調のこと

パニック障害じゃないと思えば、もう治ったも同然。

私はパニック障害と診断されて随分経ちますが、最近は「本当に自分はパニック障害なんだろうか?」と思うようになりました。

完全に発作を起こさなくなったわけではないし、まだまだ苦手なことや場所も多いです。

それでも、もうパニック障害は治ってるんじゃないかなって思ってるんですよね。

なぜそう思うようになったかを書いてみました。

パニック障害ってなんだろう

https://twitter.com/wakonosolana/status/1185482208598884353

パニック障害は精神疾患で、精神科・心療内科に通っているので、私は精神疾患なのだろうけど、あんまりその自覚ないんですよね。 発症したのは精神的なものが原因かもしれないけど、今は体に出てくる症状がメインなので 「精神の病気…なのかな?」 って感じ。

私はパニック“障害”というより、パニックを起こしやすい“体質”っていうだけなのかもって思ってる。 お腹壊しやすいとか、貧血で倒れやすいのと同じ感じ。 どちらも満員電車で起きたら困る症状という面ではパニック障害と似てるし。

 

このツイートのように、最近私は自分がパニック障害だとあまり思わなくなりました。

パニック障害は「障害」とついていますが、障害というよりは疾患ですね。
パニック症という言い方もあるので、そちらの方がしっくりくるかもしれません。

自分自身のことを考えても、「病気…なのかな?」と不思議に思います。

パニック障害って治さなきゃいけないもの?

病気って、不治の病は別として、治るもの・治すものというのが一般的なイメージですよね。

パニック障害も、発症してしまったからには、発症する前の状態に戻したい=治したいと思う人がほとんどだと思います。

 

そもそも、パニック発作が起こらない=完治だとしたら、治ったっていつ確定するの?という話で。

3年間一切パニック発作が起きていなくて完治したと思っていたけど、4年目にたまたま発作が起こることがあるかもしれません。

パニック発作と呼ばれる症状は、パニック障害の人じゃなくても体験することはあります。
体調が悪くて動悸や吐き気がしたり、ストレスが溜まりすぎて過呼吸を起こすことは誰にでも起こり得ます。

 

パニック障害と診断されるのは、パニック発作に加えて

  • 発作が頻繁に起きて生活に支障が出る
  • 発作を恐れて行動が変化する。外出できなくなる(予期不安

この『予期不安』があるかどうかが大きなポイントです。

 

つまり、パニック発作が起きることはあっても、それを不安に感じていない。
日常生活を普通に送れている。

この状態になっていれば、パニック障害はほぼ治っているといえます。
(正式な診断はお医者さんにお任せしましょう)

パニック障害が治る=発作が起きても起きなくてもそれにとらわれない

ってことなんじゃないかなと思っています。

発作を特別視しないこと

パニック発作は、経験した人にしかわかりませんが、本当に恐怖です。
心臓が止まるかもしれない・呼吸ができなくなって死ぬかもしれないと本気で思うほどの辛さです。

でも、人間というのは慣れる生き物なので、何度も経験をしていると

発作が起きても死なないし、時間が経てば回復する

と学習するようになります。

強いパニック発作を起こすと、そこが症状のマックスで、あとは徐々に消失していきます。

発作に慣れると

あー、このままいくと発作起こすなー、この感じがずっと続くのしんどいなー
よし、ちょっと過呼吸起こしとこ

という感じで、自ら症状をマックスの状態に持っていき、早く消失させるという芸当ができるようになることもあります(私だけかもしれない。笑)

 

ここまで来ると、もう発作を怖がってはいないんですよね。

発作が起きることはあっても、よくあるただの体調不良の一つなんです。

もちろん、発作が起きるのはしんどいので、できれば起きてほしくないです。
不安を感じる場面や場所もまだまだあります。

でも、発作を起こす不安から行動に制限がかかることは減りました。

不安は感じるけど、不安を感じたままでもいいと思って行動しています。

もう治ったってことにしとけばいいんじゃない?

心療内科に通い、抗不安薬を飲んでいる状態なので、パニック障害が治ったとはいえないかもしれません。

でも、私が病院に通って薬を処方してもらっているのはすぐにやめられない薬(ベンゾジアゼピン)を飲んでいるからであって、パニック障害を治す目的ではなくなっています。

病院に行っても

最近どうですかー?
特に問題ありません
じゃあ、いつものようにお薬出しておきますね

というやりとりで終わることがほとんどです。

長年カウンセリングに通っていましたが、

発作が起きても自分で対処できているので、もうカウンセリングは必要ありません

と言われて数年前に卒業しています。

 

じゃあもう…

治ったってことでいいじゃないか!!

 

パニック障害だと思えばパニック障害だし、そうじゃないと思えばそうじゃなくなるんですよ。
よくブログに書いていますが、病は気からと同じです。

この考え方はパニック障害が快方に向かっている人に当てはまるものですので、現在治療中の方はきちんと治療されてくださいね。

それでも、
自分が病人だと決めつけない。病人らしく振舞わない
っていうのは、どんな病気にも有効な考え方かなって思います。

病気はあくまでもその人の一部であって、全てではないのですよ

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