年明けから、歯医者通いが始まりました。
パニック障害の方にとって、歯医者は特に苦手な場所ですよね。
私もとても苦手でした。
最近ではだいぶ克服できたので(それでも歯医者の日は朝から緊張します)そのコツを紹介します。
目次
パニック障害でも歯医者に行くしかない
歯にトラブルがあると、自然に治ることはほぼ無いので歯医者に行くしかありません。
でも、パニック障害があると、歯医者に行くのが困難な場合があります。
歯医者に行けないからとしばらく放っておいて、悪化させてしまうことも…
私は、パニックの症状がひどいときは歯医者がとても苦手でしたし、歯医者で発作を起こしたことも何度かあります。
それでも歯がもともと弱く、定期的に検診を受けても虫歯になったり痛みが出たりするので、発作が出ようが通い続けるしかないのです。
パニック障害だった私が歯医者に行けるようになった方法
歯医者に行けるようになるのは結構難易度が高いので、パニック障害が少し良くなってからのことになります。
精神科や心療内科の先生と相談した上で行くようにしましょう。
歯医者の選び方
歯科恐怖に対応している歯医者を選ぶ
最近の歯医者さんは、大体ホームページがあるので、そこで「歯医者が苦手な人でも大丈夫」と書いてあるか確認しましょう。
「痛みのない治療」とか「リラックスできるように〇〇しています」などと書いてあることも。
特に恐怖心が強い人に向けて、笑気麻酔を取り入れているところもあります。
笑気麻酔とは、笑気というガスを吸うことで、ボーっとして痛みを感じにくい状態で治療を受ける方法です。
過度な緊張を和らげることができます。
対応可能か事前に問い合わせてみましょう。
私は笑気麻酔対応の歯科に通っていたことがありますが、一度だけ使ってそれ以降は笑気麻酔なしで治療を受けています。
パニック障害だと伝えておく
元気なふりをして歯医者に行って、いざ治療を受け始めて発作を起こす…となると、対応している歯医者さんも慌ててしまうかもしれません。
パニック障害だと伝えておくことで、楽な体勢にしてくれたり、途中で休憩を入れながらゆっくり治療してくれたり、安心して治療を受けることができます。
パニック障害の患者さんは対応できないと言われたら、すっぱり諦めて違う歯科へ!
対応できないところに不安を抱えながら通うのは辛いのでね。
事前の準備
リラックスできるものを持っていく
歯医者は誰でも緊張する場所です。
自分に合ったリラックスグッズを持っていきましょう。
おすすめは、触り心地のいいハンカチです。
ハンカチなら持ったまま治療を受けることができます。
待合室で待っている間に気を紛らせるために、スマホや音楽プレーヤーを持っていくのも良いです。
待合室でスマホを使ってはいけない場所もあるので、受付の方に確認しましょう。
満腹すぎず空腹すぎずの状態で行く
満腹でも空腹でも、恐怖感から気持ち悪くなってしまう場合があります。
麻酔で気持ち悪くなる場合もあるので、食事の時間を調節してちょうどいい時間に治療できるようにしましょう。
嘔吐恐怖があると、なおさら気持ち悪さには敏感になるので、お腹の調子をベストに保っておくのは重要です。
予約の時間を食事と食事のちょうど間くらいにすると良いです。
誰かについてきてもらう
一人で行くと心細いなら、家族や友人についてきてもらいましょう。
治療中に横にいてもらうのは難しいでしょうが、待合室に信頼できる人がいると思うだけで、恐怖心が和らぎます。
歯医者さんで治療を受けるとき
治療の際に、次に何をするかを毎回教えてもらう
予期せぬ事態が起こることを怖がるのがパニック障害。
事前に何が起こるかの予測が立っていれば、不安が多少は和らぎます。
こう伝えておけば、治療内容をわかりやすく教えてもらえます。
治療中はタオルなどを顔にかけて見えないので、どんな器具で何をされるかがわからない恐怖もあります。
こんな風に、逐一教えてもらえると安心できますね。
音楽やテレビをかけてもらう
歯科によって異なりますが、リラックスできるような音楽をかけているところが多いです。
子どもが安心して治療を受けられるように、テレビでアニメなどを流すところも。
治療中のドリルの音が恐怖を煽るので、音楽やテレビの音に集中するようにします。
頭の中で音楽に合わせて歌ってみたりしましょう(くれぐれも実際に声を出さないように。笑)
私が通っている歯科では、イヤホンで音楽を聴きながら治療を受けさせてもらえます。
歯医者さんの声が聞こえるくらいのボリュームなので、ドリルの「キーン」という音は聞こえますが、それでも歌詞に集中していたらとても楽です。
今までの治療の修羅場はこの音楽で乗り切ってきたといっても過言ではない。笑
治療の合間に休憩させてもらう
歯医者に行って何が怖いかって
何かがあっても身動きが取れないことが、パニック障害の人が特に怖がることです。
でも、歯科での治療では
といった感じで、口を開けていて喋れない状態でも歯医者さんに意思表示をすることができます。
歯医者さんによるかもしれませんが、痛くないか、辛くないかなどを時々確認してくれるはずなので、その時に
と伝えてみましょう。
椅子の背もたれをあげて、休憩させてくれます。
治療の合間でも中断してもらえるってわかっていると、少しは安心できますよね。
歯医者に行くときの心構え
自分はまな板の鯉だと開き直る
歯医者は、いざ治療に入ると、患者は口を開けておく以外何もできません。
まさにまな板の鯉状態です。
無事に治療を終えられるように祈るだけです。
何もできないなら、どうなってもいいや~と開き直りましょう。
発作が起きても相手はプロなので対処してもらえる
パニック障害以外でも、歯医者が苦手な方は多いですし、途中で体調が悪くなる方もいます。
発作が起きても、歯医者さんは慣れています。
もし発作を起こしたことで歯医者さんに嫌な態度を取られたとしても、次から別の歯医者に行けばいいだけです。
歯科はコンビニより数が多いといわれるくらいです。
地域によるかもしれませんが、自分に合うところはきっとあります。
素敵な歯科助手さんを見つける
歯科助手さんって、素敵な方が多いような気がします。
怖い治療を受ける場所なので、患者さんがリラックスできるように行動してらっしゃるのかもしれませんね。
物腰が柔らかくて、話しているだけで治療への恐怖が和らぎます。
自分のお気に入りの歯科助手さんがいると(もちろん歯医者さんでもいい)会うのが楽しみになるので、苦手な治療もそこまで苦じゃなくなります。
歯医者への恐怖心は「慣れ」で克服する
パニック障害の認知行動療法でもそうですが、なにごとも慣れが肝心です。
初めての場所は緊張と不安を感じますが、二度目以降は少し和らぎますよね。
歯医者も、何度か通ううちに苦手意識が減っていきます。
パニック障害になってから、何年も行っていなかった歯医者でいきなり虫歯の治療をするのはハードルが高いですよね。
まずは、検診に行ってみることをおすすめします。
検診は、歯茎の状態を見たり、歯の磨き方チェックや歯垢除去などをしてくれます。
痛みもないし麻酔もしません。
合間に作業を止めてもらって休憩するのもすぐに対応してもらえます。
治療台に寝転んで口を開けるという経験を積むことが大事です。