「完全版 不安のメカニズム」クレア・ウィークス
パニック障害や不安障害の方は、一度は読んでおきたい教科書的な本です。
この本に書かれていることを理解し、実践することで、パニック障害改善の助けになります。
パニック障害の人はこれを読んで。
「不安」がなぜ起こるのか、不安が起こってしまった時にどうするのか。
さまざまな症状が起こったときにどう治すのか。
この本を読めばわかります。
不安やパニックに必要な考え方
この本に書かれているパニック障害・不安障害の対策は4つです。
- 真正面から向き合う
- 受け入れる
- 浮かんで通り過ぎる
- 時が経つのに任せる
この4つをいつも頭の中に入れておくことで、日々襲ってくる不安やパニックに対処できます。
言葉だけ見るとピンとこないですが、本を何度も読めばだんだんわかってきます。
一度読んだだけでは理解しにくいかもしれません。
あとは、本を読むだけじゃなくて実際に行動に移していく必要があります。
経験で体の中に染み込ませるんです。
不安や発作から逃げ回ったり、抗ったりせずに、事実は事実として淡々と受け入れることが大事。
勇気付けられる言葉が書かれています。
あなたは前にここから抜け出している。今度もできる!
大丈夫。これはもう経験済みだ。私はここから抜け出す方法を知っている。それに効果があることも知っている。同じことをもう一度やればいいんだ。私にはできる!
発作が起こりそうなときや起きてしまったときの捉え方次第で、その後の発作が酷くなるのか軽くて済むのかが違ってきます。
私は滅多なことで大きな発作は起こさなくなりました。
発作が起こりそう、プチ発作的な状態はたまにありますが、酷くならずにおさまることが経験でわかっているので対処できています。
発作が絶対に起こらないようにするのは難しいかもしれません。
健康な人でも、その日の体調によって動悸や吐き気がしたりすることはあるからです。
発作が起こらないようにするよりも、発作が起こっても大丈夫と思える自信をつけることが回復への近道かなと思います。
いろんな症状の対策
パニック発作や予期不安以外にも、いろんな症状についての対策が書かれています。
どの症状にも共通するのは、症状があっても、意識しすぎずに日々の生活を淡々とこなすことです。
体調のことを気にする暇がないくらい忙しくするというのも、方法の一つです。
よほど体調が悪いときは、動く元気もないので難しいですが…
病気や体調不良は、自分の全てではありません。
それで頭がいっぱいになって飲み込まれてしまわないことが大事かなと思っています。
パニック障害=私、じゃなくて、私を構成するたくさんの要素の中の一つにパニック障害があるだけ。
減薬も同じで、長い人生を歩んでいく中で少しの時間、減薬に取り組んでいるだけ。
離脱症状も長い付き合いになるとしても私のごく一部のこと。
それが私の人生全てではないよ。— ワコ (@wakonosolana) August 12, 2019
こんな人におすすめ
- パニック障害・不安障害に悩んでいる
- 長年の不調に悩んでいる
- 予期不安・広場恐怖を克服したい
- パニック障害は良くなっているけど、もう一度基本に立ち返りたい
こういう方におすすめです。
一度読んだあとも、保管しておいて、ときどきパラパラと読み返すと良いと思います。
どの本でもそうですが、ただ読むだけでは身に付かないものです。
読んだことを実践することが大事。
私は、この本を読んだあと、実際に発作が起きたときに対処できるか試したくて
と出かけたことがあります。笑
そういうときに限って全然発作って起こらないんですけどね。
そんなもんです。
ここにパニック障害の真理があるような気がするなぁ。
ぜひ一度読んでみてください。